証拠写真

2001年8月25日
アーカンソー州 ユリイカ・スプリングスから、ラッセルビルまで


写真左は、トラックの窓にあった「Balding Hippies United(ハゲかかっているヒッピー連合)」のいたずら書き。
ユリイカ・スプリングスには、外から移住してきて住み着いた人が多い。写真右の二人は、我々のとまった宿の経営者。
彼らはカリフォルニア出身である。長いヒゲのおじさんの元の職業は、ミュージシャン。あるとき旅の途中でこの町に立ち寄り、
すっかり気に入ってその後何度も訪れ、ふと小さな家を一軒購入し(カリフォルニアに比べたらタダみたいなものなので)、
気が付いたら住み着いていたそうだ。そうやって移住してきた人々の存在により、この町には独特の
自由な雰囲気があり、それがさらに多くの自由人たちをひきつける。なんと、町長氏も髪型は長いポニーテールだそうだ。
人口数千人程度のところ、B&Bの総数が100軒を超える。アートギャラリーが多い。完全に観光客に依存した経済である。
お昼を食べた店でこんな話をしていたら、ここはゲイ比率が高く、薬物使用も盛んであると聞いた。そう言った彼女も、カリフォルニア出身。
インディアンの愛した薬効のある泉はすでにないが、現代社会のストレスから逃れる場所としての伝統は続いている、ということか。



これは一世紀前の繁栄を今に伝える建物の例。
左がクレセント・ホテルの階段。右はパレス・ホテル。どちらもお洒落な湯治客で賑わい、社交場となっていたそうな。
思わず「湯治」と書いたが、ここの泉は鉱泉で、水温は低い。



しぼり染めTシャツを売る店。旅がはじまって以来、これほど多くのしぼり染めを見たことはない。
70年代のものに比べて色が鮮やか。

この町では、一晩のうちにイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を4回聞いた。なんだか納得できる選曲である。


たまたま開催されていた、フォークスワーゲンのパレード。新車、改造車、オンボロなどが細い谷間の道を走る。
これを目当てに集まった観光客もかなりいたようだ。


そして、午後4時ごろ出発。そんな時間まで遊んでいられるのが、エンジンつきの旅のよいところ。
景色のよい道を南下し、暗くなる前に「このへんで泊まるか」と宿をとる。
町の名は、ラッセルビル。




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